さまざまな布が縫い合わされた巨大なパッチワーク「福島大風呂敷」。プロジェクトFUKUSHIMA!のビジュアル的なアイコンとして、さまざまな場面で広げられています。皆で持ち寄ったミシンが並ぶ「風呂敷工場」には、活動に共感してくれたみなさんが全国から布を送ってくださり、世代や職業、立場の異なるボランティアメンバーが集まって大風呂敷を縫い合わせています。
きっかけとなったのは、初年度のフェスティバル会場となった福島市 四季の里の放射線量測定に協力した木村真三博士(放射線衛生学)の「表面被曝を少しでも減らすという意味でも、芝生の会場を大きな布やシートで覆ってはどうか」というアドバイスでした。美術家・中崎透、建築家・アサノコウタらを中心に、6000㎡にもなる面積を覆える大風呂敷が、たくさんの人の手で作り上げました。それから毎年、祭りのたびに直したり制作したりしております。今回はその色とりどりの布で会場のエントランスを彩り、また大風呂敷の公開制作も行います。